ノンバーDDRerの雑記

日常、英語、DDR、CCIE

スマートアカウント・スマートライセンス:Cisco

ユーザーを置いて行ったシステム

スマートアカウント

Ciscoの機器を扱っている企業がありました。

ある、優秀な人が一人で機器を管理していました。

その人が辞めたのでライセンスや機器導入台数などを確認しようと思ったけど、する方法がありません。

とか、部署間の連携、ある部署内の横の人との連携ができてないため余っている機器の使いまわしをできるようにする方法がありません。

などを解決するために、企業・プロジェクト毎に購入機器やライセンスを紐付けましょうというもの。

アカウントなので、機器やライセンスの購入や、ライセンスの使いまわしなどをするものとなっています。

※しっかり管理している企業などについてはほとんど関係ありません。

 

スマートライセンス

Ciscoの機器を大量導入しているのでどの機器がEOLなのかよくわかりません。

また、どの機器でどのようなライセンスが導入されているかわかりません。

などを解決するために導入したっぽいです。

方法としては4種類。

1.インターネット経由でCiscoサーバ管理

2.機器はプロキシサーバ、プロキシーサーバのみがCiscoサーバにアクセスし管理

3.オフラインのサーバ(ユーザ企業管理のPC)で管理

4.機器ごとに管理

3はPCはユーザ企業で用意し、Ciscoから提供される仮想サーバをインストールし、そこでライセンスを管理するもの。

ライセンス情報はUSBなどのオフラインメディアで1年ごとに更新する。

4は別PCで証明書のようなものを発行して機器にインストールするようです。

1~3は1年ごと(うろ覚え)に機器がサーバにアクセスし、期限がきれたら

評価モードに格下げされて運用されるようです。

 

問題点

簡単に思いつくだけで以下の2点があります。

1.EOL来ても使いたい場合にどうしようもなくなる。

2.中古での活用が不可

 

1についてはEOL来てしまったが1年くらいで使わなくなるNWが存在している場合に、壊れてもいいやって感じで使うことができなくなります。

その場合に、その1年のために新規機器の検証などの余計なお金がかかります。

Ciscoにとっては機器を買ってもらえるのでうれしいことこの上ないでしょう。

 

2については認証ができないので評価版状態での機器でしか実機での勉強ができなくなります。

中古売買は個人での資格のための勉強やスキルアップで使われてるように思います。

ライセンスがないと買えないというのは機器を触ったことがないペーパーライセンス者を増やすことにつながりかねません。

ラックにマウントとか、ポートの口がどんなものか、コンソールって何?っていうようなCCIE所持者がでてきてもおかしくないわけですね。

(CiscoLearningなどでしか勉強できなくなるため)

 

番外編

メリットがない企業にとっては導入コストがかかります。

また、このスマートアカウントやスマートライセンスに精通している人間を教育するコストがかかります。

エンドユーザーを説得するのにもコストがかかります。

それらのコストをCiscoが負担してくれるかというとそうでもありません。

また、このスマートアカウントやスマートライセンスを導入するために、Cisco側がシステムなどを作成しているはずですが、それの費用が機器などに転嫁されているわけですね。

 

総評

CCIEをしっかり勉強し、NWを総合的に学べたしいい経験させてもらったから、Ciscoをなるべく使うようにしてきたけどさすがにこれは擁護は無理。

大人の事情もあるんだろうが、本音を話してくれないSEばっかりだしもうCiscoの導入は控えていこうと思っています。

実際、キャリアのNWのコアな部分はCiscoでもいいかなぁって感じですが、大半の部分ではオーバースペックですね。

集約技術・分散技術・仮想化というものがしっかりしているので、ちょっとスペックが低くても安いほうがいいっていう需要も増えてきています。

サーバールームにいっても半分以上(明らかに呼び出ない)の空きポートがあるのに使ってないってのもよく見ます。

エンドユーザーがSIに買わされてるんでしょうが、こういうのはほんとに無駄です。

いろいろ思うところはありますがいったん終わりです。