OSPFとNSF
OSPFにおける断回数の減らし方
OSPF
OSPFとはルーティングプロトコルの1つで、大規模から小規模までいろんなところで使われます。
また、ベンダーフリーなため採用されることも多く、NWエンジニアになるのであれば基礎的なことを知っている必要があります。
IFを有効化するとネイバーを簡単に張れ、ルーティングテーブルが収束しすぐNWとして使えるようになったりします。
ただ、便利な反面、ケーブル故障等が生じた場合に、NWが最大40秒くらい止まってしまいます。
原因としてRoutingのDeadTimerと収束時間があげられます。
その原因に対して複数の解決策があるのですが今回はNSFを使ってみました。
NSF
NonStopForwardingといってL3レベルの情報を同期化する手段になります。
前提として、SSOに対応している必要があり小規模なエリアで使う必要があります。
SSOについてはL2レベルの情報を同期化する手段と思ってください。
同期化ということなので、2台以上のものを使用する必要があるということです。
詳細を書くと大変ですので省きますが、Routingの収束を省き(同期化している片方のものを一部引き継ぐ)また収束時間中もキャッシュで通信を行うものです。
また、同一Area内でNSFに対応していない機器があると、NSF機能での通信中(キャッシュ通信中)には通信対象としては選ばれなくなってしまうので気を付ける必要があります。
ただ、40秒であった断時間が5秒程度まで短くなります。
総評
OSPFのNSFを簡単に記載しました。
概要を把握すれば詳細も把握しやすくなります。
半分以上は私のためですが誰かのためにもなればいいかと思っています。
特にNSFはキャッシュやSSOをふんだんに使用しているので理解しがたいと思うので、ゆっくりと学ぶ必要があります。
内部動作なので構成をつくってもよくわからないと思いますが、アーキテクトやアルゴリズムの一部を知れるのでじっくりまなびます。